遺品整理と生前整理、頼む内容と費用の違いを比べた

比較 公開 2026年10月11日 ・ 情報確認日 2026年10月11日

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結論

  • 料金の決まり方は同じで、物の量・作業人数・トラックの台数で決まります。3LDKの公開相場は171,696円〜(遺品整理の全国相場の下限)
  • 違うのは「誰が決めて誰が契約するか」。生前整理は親本人、遺品整理は相続人です
  • 遺品整理は、相続放棄の期限(3か月)や特殊清掃が絡むことがあり、費用も段取りも読みにくくなります

この記事を書いた人

神奈川県在住で、親世代の家の片付けや業者選びについて、各社の料金や条件を調べて比べています。

この記事では、大手比較サイトの公開相場、国土交通省の研究会に業界団体が出した資料、裁判所と横浜市の案内を読み比べました。どちらかを業者に頼んだ体験ではありません。

頼む内容を比べた

業者に頼める作業そのものは、仕分け、運び出し、処分、買取、清掃と、ほぼ共通です。違いは、作業の前提にあります。

比べる点生前整理遺品整理
誰が決めるか親本人相続人(複数なら話し合い)
契約するのは本人(家族が手伝う)相続人の代表など
進め方一部屋ずつ、少しずつも可能家全体を一度に、が多い
期限本人の都合で決められる賃貸の退去、相続の手続きに左右される
費用が増える要因物の量物の量に加え、特殊清掃・消臭など

業界団体の資料には、生前整理の支援として「不要になった家具・家電を少しずつ処分し、居室内の危険箇所を減らす」とあります。転倒の原因になる物を減らす、という目的も兼ねられるのが生前整理の特徴です。

遺品整理は、原則として相続人が依頼します。同じ資料は、相続人に整理する意思がない場合、目録を作って一定期間保管してから処分する流れも紹介しています。

費用の目安

生前整理だけの公的な料金統計は、調べた範囲では見つかりませんでした。料金の決まり方は同じなので、遺品整理の公開相場が目安になります。

間取り料金の目安(下限)作業人数
1LDK74,680円〜2〜4名
2LDK122,670円〜3〜6名
3LDK171,696円〜4〜8名
4LDK214,774円〜4〜10名

出典は「みんなの遺品整理」の全国相場で、2026年10月11日に確認しました。生前整理で一部屋だけ頼むなら、間取りではなく物の量で見積もられます。

遺品整理で費用がふくらむケース

遺品整理で読みにくいのが特殊清掃です。業界団体の資料(平成27年)には、亡くなってから発見までに時間がかかった賃貸住宅の事例が載っています。

事例発見までの期間費用
1LDK約1か月325,000円
2DK約2か月180,000円(見積もりは230,000円)
2DK約1か月300,000円

同じ資料は、残置物の状況によって処分費用が数十万円から百万円程度になることがあり、消臭費用は別にかかると書いています。総務省の調査でも、100万円を超える見積もりが2例ありました。

どちらで頼むか、判断表

状況別に、どちらの形で頼むのが合うかを整理しました。

今の状況合う頼み方理由
親が元気で、家に住み続ける生前整理を一部屋ずつ本人が残す物を決められる
親が施設に入り、家が空く生前整理として家全体本人の意思を確認できるうちに進められる
親が亡くなり、相続人が一人遺品整理自分の判断で進められる
相続人が複数いる遺品整理(合意してから)形見分けや処分でもめやすい
借金があるかもしれない処分の前に専門家へ相談相続放棄の判断が先

業界団体の資料では、生前に見積もりを取っておくことで、死後の整理への安心感につながるとも書かれています。いきなり全部を片付けなくても、見積もりだけ取っておく方法もあります。

生前整理のときに親と確認しておくこと

生前整理は、本人に聞けるうちにしかできないことを確認する機会でもあります。業者を呼ぶ前に、次の点を親と話しておくと、あとの遺品整理や相続が楽になります。

確認することなぜ必要か
通帳・印鑑・権利証の置き場所片付けの途中で誤って捨てないため
残したい物と、譲りたい相手形見分けでもめないため
処分してよい物の範囲業者に「全部処分」と言える範囲を決めるため
契約中のサービスや保険解約や名義変更の手続きに必要
家をどうしたいか住み続ける、売る、貸すで片付けの範囲が変わる

家をどうするかまで話せたら、空き家になったときの扱いも考えやすくなります。放置した場合の税金や登記の制度は空き家を放置すると何が起きるかにまとめています。

遺品整理で先に確認したいこと

相続放棄をするなら、相続の開始を知ったときから3か月以内に家庭裁判所へ申述します(裁判所)。判断が間に合わない場合は、期間を延ばす申し立てもできます。

遺品を処分したり売ったりすると、相続を受け入れたと扱われるおそれがあります。借金の有無がわからないうちは、業者を呼ぶ前に弁護士や司法書士に相談するのが安全です。

また、横浜市は遺品整理でも通常の家庭ごみと同じく分別が必要だと案内しています。処分を任せる業者が一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているかは、不用品回収業者の許可を比べた記事で確認方法をまとめています。

正直なデメリット

生前整理は、本人が乗り気でないと進みません。子どもが「片付けて」と言うほど、親がかたくなになることもあります。業者を呼ぶ前に、本人が何を残したいかを聞く時間が要ります。

一部屋ずつ頼むと、そのたびに出張や車両の費用がかかる場合があります。分けて頼むか、まとめて頼むかで総額が変わるので、見積もりのときに確認してください。

遺品整理は、時間に追われて比較が雑になりがちです。国民生活センターには、残すよう頼んだ写真アルバムまで処分された相談が寄せられています。残す物は作業前に別の場所へ移しておくのが確実です。

次の一歩

親が元気なら、まず残したい物を本人と一緒に書き出すところからです。着物や貴金属など売れそうな物は買取の比較で先に価値を確かめておくと、片付け費用と相殺できます。

業者の比べ方は遺品整理業者を比べた記事、費用の概算はツールで確認できます。

出典

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