遺品整理業者を比べた|間取り別の料金目安と資格・許可の見方

比較 公開 2026年10月11日 ・ 情報確認日 2026年10月11日

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結論

  • 料金の公開相場は1Kで33,473円〜、3LDKで171,696円〜(みんなの遺品整理の全国相場、2026年10月確認)。どれも「〜」付きの下限です
  • 国の調査では、実際の見積額は10万〜40万円に集中し、20万〜30万円が最多でした
  • 遺品整理士は一般財団法人が認定する資格で、国家資格ではありません。ごみを運べるかは「一般廃棄物収集運搬業」の許可で決まります

この記事を書いた人

神奈川県在住で、親世代の家の片付けや業者選びについて、各社の料金や条件を調べて比べています。

この記事では、遺品整理の料金を公開しているサイトの相場表、総務省と国民生活センターの調査、横浜市と環境省の案内を読み比べました。業者に依頼した体験ではなく、申し込む前に確認できる情報の整理です。

間取り別の料金目安(公開相場の下限)

遺品整理の料金は、多くの業者が「現地で見積もり」としていて、固定の料金表を出していないところも目立ちます。そこで、全国の業者が登録する大手の比較サイトが公開している相場を基準にしました。

間取り料金の目安作業人数作業時間
1K33,473円〜1〜2名1〜3時間
1DK54,314円〜2〜3名2〜4時間
1LDK74,680円〜2〜4名2〜6時間
2DK99,112円〜2〜5名2〜6時間
2LDK122,670円〜3〜6名3〜8時間
3DK148,464円〜3〜7名4〜10時間
3LDK171,696円〜4〜8名5〜12時間
4LDK214,774円〜4〜10名6〜15時間

出典は「みんなの遺品整理」(運営:株式会社LIFULL senior)の全国相場です。2026年10月11日に確認しました。税込・税別の表記や算出方法は、ページ上では示されていません。

サイト自体も「家財量やお部屋の状況によって変動」と書いています。実家は物が多く、一戸建てなら階段や庭の物置もあるため、この下限で収まるとは考えないほうが安全です。

実際の見積もりはいくらだったか(公的調査)

下限の相場だけでは実感がわきません。そこで、国が集めた実際の見積書のデータを見ました。

調べたものわかったこと
総務省が集めた見積書75例20万〜30万円が最多(23例)。10万〜40万円に集中
同じ75例のうち高額なもの100万円を超える見積もりが2例
国民生活センターの相談(2018年7月公表)契約金額の平均は約42万円、既払額の平均は約30万円
同じ相談の支払い方9割以上がその場での即時払い

総務省の報告書は令和2年3月のもので、少し前のデータです。それでも「公開相場の下限」と「実際の見積額」には大きな差がある、という傾向はつかめます。

相談に上がるような契約は高額になりやすいので、平均約42万円は全体の平均ではありません。ただ、即時払いが9割以上という点は、契約前に比べる時間を取る理由になります。

資格と許可は別物。何を見ればいいか

遺品整理には専用の法律(業法)がなく、国の公認料金もありません。総務省の報告書もこの点を指摘しています。だから、業者を比べるときは「何の許可を持っているか」を一つずつ確認する必要があります。

名前何を示すか持っていればできること
遺品整理士一般財団法人遺品整理士認定協会が認定する資格知識を学んだ証明。ごみを運ぶ許可ではない
一般廃棄物収集運搬業の許可市町村が出す許可家庭から出た不用品を有料で回収・運搬できる
古物商の許可公安委員会の許可遺品を買い取れる
産業廃棄物処理業の許可工場や会社のごみ向けの許可家庭の不用品の回収はできない

遺品整理士は、協会の養成講座を受けて認定試験に合格すると名乗れる資格です。協会によると、講座の開講は2011年11月です。知識の目安にはなりますが、資格があっても家庭のごみを運べるわけではありません。

総務省が調べた69社のうち、一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていたのは34社、古物商の許可は59社でした。両方持っていたのは27社です。半分ほどの業者は、自社でごみを運ぶ許可を持っていないことになります。

許可がない業者に頼むとどうなるか

横浜市は、遺品整理業者に一般廃棄物収集運搬業の許可がない場合、不用品の処分は許可業者に頼むよう案内しています。契約は不用品を出す人と許可業者の直接契約が原則で、その手配を遺品整理業者に任せることはできます。

つまり、許可がない業者でも違法とは限りません。見積もりのときに「ごみはどの許可業者が運ぶのか」を聞けば、処分の流れが確認できます。許可の詳しい違いは不用品回収業者の許可を比べた記事にまとめました。

見積もりで確認する7項目(チェックリスト)

国民生活センターの事例と助言、横浜市の案内をもとに、見積もりの場で聞くことを並べました。

確認すること理由
見積書を書面でもらえるか口頭で約20万円と言われ、作業後に30万円を請求された事例がある
作業内容が書かれているか何が料金に入っているかを比べるため
追加料金が出る条件作業当日に見積額の2倍を請求された事例がある
キャンセル料と発生する時期解約を申し出て高額なキャンセル料を請求された事例がある
ごみを運ぶ許可は誰のものか無許可回収は不法投棄につながるおそれがある
買取するなら古物商の許可証国民生活センターが許可証の確認を勧めている
残す物の扱い残すよう頼んだ物まで処分された事例がある

見積もりは複数社から取るのが基本です。同じ家でも、業者によって作業人数やトラックの台数の読みが変わるためです。

正直なデメリット

公開相場は「〜」付きの下限で、実家の一戸建てにそのまま当てはまりません。物量、階段、駐車場所、エアコンの取り外しなどで金額は上がります。孤独死などで特殊清掃が必要な場合は、さらに別の費用がかかります。

複数社の見積もりには、そのたびに立ち会う手間がかかります。遠方の実家だと、見積もりのためだけに何度も通うのは負担です。急ぐほど比較が雑になるので、日程に余裕を持たせてください。

また、ここで使った公的データは2018年〜2020年のものです。人件費や処分費は上がっているので、今の見積もりはもう少し高めに出ると考えておくのが無難です。

次の一歩

まず、残す物と処分する物を家族で分けておきます。価値がありそうな着物・貴金属・骨董は、先に買取の比較を見ておくと、遺品整理の費用と相殺しやすくなります。

おおよその費用感はツールの片付け費用の概算で確認できます。そのうえで、上のチェックリストを持って2〜3社に見積もりを頼んでください。自分で片付ける場合との比較は片付けは自分で?業者?の記事にあります。

出典

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